サラリーマンは皆、出世を目指しているかといえば、そうではないと思います。出世しなくても楽しく仕事をしている人もいるでしょうし、出世しないまま定年を迎えたとしてもサラリーマン人生に満足している人もいると思います。また、会社での仕事以外に生き甲斐をもって生活をしている人にとってはサラリーマンの出世はあまり興味がないものかもしれません。
そうだったとしても、出世を目指して仕事に励んでいる人もいますし、ひとつ出世するとさらなる上を目指す人も多いです。
なぜ、出世を目指すのでしょうか。出世すると何が変わるのでしょうか。
出世には様々なメリットがあります。そのひとつは「決裁者に近づく」というものです。
会社においては、ポジションに応じて最終判断する権限が与えられます。もちろん、上のポジションになればなるほど、金額が大きいもの、部署や会社全体への影響が大きいものを最終判断することができます。
小さな会社ですと、誰が何を決めるのか暗黙知であったり、全てを社長が決めるなんてこともあります。それなりの会社であれば、その最終判断する権限は規則などで決められているでしょう。
例えば、あなたが平社員であって、会社を良くしようと思い新しい仕組みを導入しようと考えたとします。その導入には部長の決済が必要だとします。
この場合、あなたは係長に相談してその同意を得た後に、課長に話を持っていき、そのうえでようやく部長に提案してOKをもらうことになります。
良く経験することかもしれませんが、係長からアドバイスがあり、課長からダメ出しをもらい、部長に提案する頃には当初のアイデアとは変わり果てたものになっていることもあるでしょう。モチベーションも下がって新しい仕組み自体がどうでもよくなったり、承認をもらう手続き自体が目的となってしまうこともあるかもしれません。
会社によっては、平社員が直接部長に提案する機会が与えられずに、あなたの手から企画案が離れてしまうこともあるかもしれません。
出世してポジションを上げることができれば、この状況を変えることができます。
あなたが課長になれば、上の例の場合でも、決済者である部長に直接提案することができます。会社や部長が置かれた状況をみながら、一番良いタイミングで提案することが可能になるでしょう。あなたの思いや考えをストレートに伝えることができますし、あなたが部長の信頼を得ていれば、OKをもらうことも容易になると思います。
さらに、あなたが部長になれば、自分自身で決済できることになります。部下に検討させて提案させることもできます。
組織を変えるためには、上のポジションになる必要があります。会社を良くしたい、自分自身で判断したいという考えを持っている人であれば、出世のメリットを感じることができるでしょう。
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