1.はじめに
ここでは、20代、30代の若いサラリーマン、特に、高校卒業してすぐに働いたり、大学を中退して働き始めた方のキャリアアップについて話していきたいと思います。
私自身が、これまで5つの会社を渡り歩きながらキャリアを築いてきました。また、面接官として第二新卒や20代、30代の方を含めた様々なキャリアを持つ方々を中途で採用してきましたし、その何倍もの人の面接を行ってきた経験があります。そのなかで様々な人に会い、経歴を知ることがありましたが、そこで気づいたこと、感じたことをまとめました。
例えば、野球のイチローさんやYoutuberのヒカルさんは高卒ですし、ホリエモンさんは大学中退で、将棋の藤井聡太にいたっては高校中退です。このように大卒でなくても大成功している人は沢山いらっしゃいます。ベンチャー企業など勢いがある企業の経営者や幹部にも高卒で活躍されている方は多いです。ただ、このような方々は、別の道に進んでいたとしても成功できるような特別な才能を持っていると思います。
それに対して、今回、私が話したい内容は、ごく普通のサラリーマンが学歴をハンデとせずにキャリアを築いていく方法です。
今時点で50代の方々においては、学歴に関係なく、本人の努力とスキル次第で、大手企業に入社後そのまま出世して課長や部長以上になっている方も大勢いらっしゃいます。
一方、今どきの大手企業においては、大卒と高卒では入社時点で配属先や職群が分かれていて、会社内におけるキャリアアップに制限がかかってしまう場合があります。また、そもそも新卒での就職先の選択肢もそれほど多くない場合もあったと思います。
そうすると、若い人で処遇や将来のキャリアについて不満や不安を持っている方もいるでしょう。また、大卒であっても最初の就職先を失敗してしまった方もいるでしょう。
しかしながら、最初の就職先がうまくいかなかった場合であっても、スキル・経験を身に付けたうえで、優良企業の本社機能など特定の部署に転職すれば、少なくとも年収や待遇面においてステップアップを感じることができますし、その後のキャリアップも考えられるようになると思います。
この方法について、説明していきたいと思います。
2.転職先の選び方
まず、どんな企業を優良企業として見るべきかの考え方です。
世の中、小売りや飲食、金融、サービス、不動産、建設、インフラなど、様々な業種の企業がありますが、今回は製造業に狙いを定めるのが良いと思います。そのなかでも一般機械や電気機械、精密機械や自動車関係、プラスチック・ゴム製品製造あたりの東証一部か二部の企業が狙い目です。
何故、今になって製造業かといえば、日本の製造業が落ちてきたといっても、まだまだ企業には資産があり、顧客からの信頼や技術力もあるため、すぐにはダメにならないと考えられるからです。また、生き残りに向けて企業努力もしているので、考えているほど悲観的な業種ではないといえるからです。そして、過去の経済成長期に労働者が権利を勝ち取ってきた歴史があるので、労働環境や待遇も悪くないです。
一方で、一部の企業を除けば、就職先として人気が薄れてきているので、内部の人材の質がそこまで高くないです。つまり、入社後に頑張り次第で頭角を現すことも可能でしょう。人員構成も高年齢層が多くなっているので、若い人には有利といえるでしょう。
とはいっても、中小企業では、年収や待遇を上げることは難しいでしょう。そこで、東証プライムかスタンダードの企業が狙い目となります。
東証上場企業と聞くと、そんな大企業大丈夫かな?と腰が引けてしまうかもしれないですが、東証プライムやスタンダードといっても誰もが知っているような大企業だけではないです。
目安として、連結売上が500億から5000億円位の製造業の企業の多くは、業界内で十分な規模を持つ優良企業でありながら、一般的な知名度がそれほど高くないため、このような規模の企業を転職先として絞り込みましょう。
企業の業務と規模の次に重要なことは、職種、つまり、転職先の部署です。先ほどは本社機能と言いましたが、もう少し簡単に言うと、新卒では大卒のみが配属されるような部署・仕事であり、派遣社員には任されない仕事であり、特有のスキルをが求められる仕事です。
例えばお勧めの職種としては、文系であれば経理や法務、通関があり、理系であれば設計や生技などがあります。
これらの職種であっても、ルーチンワークや指示通りの作業をする仕事は、今回のステップアップの転職には合わないので対象外としてください。具体的には、補助やアシスタントと付く場合や、設計の仕事でいうとCADオペレーターやトレーサーの場合です。
中途採用で大卒のなかに入っていくことで、大卒と同じ待遇を得ることができ、同じ土俵で出世を争うことができるようになります。
そのような大卒ばかりの職場に高卒で転職することができるのかと思うかもしれませんが、これは実力や経験があれば問題ないです。ただし、そのためには、その職場や仕事で求められるスキル、経験、資格を揃えてから転職に踏み出しましょう。
つまり、まず、狙うべき職種を考えるところからスタートします。
3.経験・実績を積む
狙うべき職種が決まったら、そのための経験・実績を積みましょう。
現在の仕事で経験を積めるものだと都合がよいです。今の仕事を続けながら、人が嫌がるような面倒なことを引き受けて失敗してもよいので経験を積みましょう。真剣に仕事に取り組んで休みの日も勉強をして、人が嫌がるような面倒な仕事も引き受けていたら、今の職場で評価されるでしょう。でも、今の職場で評価されても望む年収も待遇も得られないならば、自分のためと思って心折れずに頑張ってください。
現在の仕事で経験を積めない場合には、資格を取りましょう。転職を考える職種で必要なだけでなく、その資格を持っていると一目置かれるような資格が良いです。資格を取ったら、その資格を活かせる職場に転職しましょう。資格だけでいきなり狙い目の企業に転職するのは難しいので、まずは経験とスキルを付けるための一回目の転職です。二回目の転職が本命になると思いますが、できるだけ若いうちに本命の転職をするように一回目の転職もできるだけ早めが良いです。
求められるレベルのスキル、経験、資格を揃えたら、転職活動を本格的にスタートしてください。転職サイトを使って求人案件を探してもよいですが、表に出ない場合もあるので、転職エージェントを使うことも良いと思います。あれもこれもと様々な求人案件を紹介してもらえるかもしれませんが、これまで築いた経験等を活かせる職種からぶれない方が転職もうまくいくと思います。
4.まとめ
狙うべき職種を決めて、そのための準備を行い、しっかりと経験・実績を積んでいくことができれば、あとは、転職はタイミング、巡り合わせ次第と考えましょう。実際そのとおりだと私は思います。上手くいくときは本当にすぐに決まるかもしれませんが、仮に時間がかかったり、書類が通らなかったり面接で落とされたりすることもありますが、今の職場でさらに経験を積んでおこうと前向きに考えましょう。
最終的に転職がうまくいき、ステップアップが図れると良いですね。

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