大金持ちでお金がどんどん増えていく人は別ですが、サラリーマンを続けながらコツコツと資産を積み上げていく人にとって、投資の目的のひとつはインフレ対策にあると思います。
インフレとは、お金(貨幣)の価値が下がることと理解することができます。
中央銀行がお金を発行して、世の中に流通する貨幣の量が増えていくならば、インフレとなることは自然であるので、基本的に時間とともにお金の価値は下がると考えた方が良いと思います。
そうすると、いくらコツコツとお金を貯めたとしても、貯まって使う頃には価値が減っているという悲劇があるかもしれません。
そこで、少なくともインフレ分だけでも資産が増えていくような運用を投資で行っていくことで、使う頃にも価値が落ちずに、同じようなものを買えたり、使ったりすることができるでしょう。
仮に、インフレが年2%である場合、なにも運用しなければ20年後には実質的な価値は7割になってしまいます。少し乱暴にいえば、今100個買えるものが、20年後には70個しか買えなくなるのです。いま、年間300万円で暮らせる人は、同じ暮らしをしようと思ったときに400万円以上必要になるのです。
そこで、年2%以上の利益が見込める運用を行い続けることで、20年後に資産を増やしていけば、今の300万円は400万円以上になっているので、望んだ生活を維持できると思います。
資産運用や投資といえば、短期間でお金を2倍、3倍に増やしていくことや、投資で得られた利益だけで生活することを想像するかもしれません。しかし、資産を守るという点では経済規模が大きくなるにつ入れて資産もそれに合わせて少しずつ増えていくという考えも重要だと気づいていただけると思います。
また、コツコツ貯金する人も、インフレでお金の価値が減ってしまうこというリスクを考えて、安全で無理のない資産運用にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
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