直属の上司やさらにその上の上司に報告を行ったとき、あれこれ言われて差し戻されたり、宿題を残されたりすることはサラリーマンにとって日常茶飯事かもしれません。他の仕事を抱えながら、限られた時間でできるだけのことをやった結果に対して、あら探しをされているようにも感じて良い気持ちがしないこともあると思います。
その気持ち、表に出てしまっていないでしょうか。
報告に対する注意や指摘をしてもらったことに対して感謝の気持ちを持たなければいけないです。
報告を受ける側の立場で考えてみれば、報告を受ける場は真剣勝負です。
大事な案件であれば、いくら部下に任せるとしても要所ではチェックを入れて間違った方向に進まないように慎重になる必要があります。特に、定期的に適切な報告をしてこない場合、いざ報告を受けた時点で厳しい判断をせざるを得ない場合があります。
また、人材育成の面でも、報告を受けることは部下の足りない部分について注意して気づかせるチャンスです。さらに、宿題を与えることで思考のヒントを与えることもできるでしょう。
組織全体から見れば重要な案件出ない場合も、しっかりと見ているというメッセージを伝えるためにも報告に対するフィードバックを与えて、モチベーションを上げていかねばなりません。
このような考え方ができれば、厳しい質問を浴びせてくる上司にも感謝の気持ちを持てるのではないでしょうか。
少なくとも、その場で上司の意図が100%理解できなかったとしても、しっかりと感謝を示しましょう。形式ばることはないですが、何か上司に言われたらむきになって反論するのではなく、まず「ご指摘ありがとうございます。」と言ったうえで、持論を述べるのがよいでしょう。上司と言っても人の子です。言葉で感謝を示すことを忘れないでください。
もちろん、単に心配性であったり、決断ができないがために、報告を受けてすぐに結論を導くことができない上司もなかにはいるかもしれません。
しかし、そのような上司を持った場合は、ある意味で成長のチャンスです。そのような決断できない上司であっても決めることができるように、データを集め、ストーリーを作り、ロジカルに組み立て、問題点を潰して報告することを身に付けてください。結果として、自分の考えどおりに仕事を進めることができるようにもなるでしょう。そして将来的に優秀な上司を持ったときには上司と議論できるようにもなり、部下を持った時には部下の指導もできるようになっていると思います。
その点でも、決断できずになんでも聞いてくる、宿題を残してその場で決めてくれない上司もあなたを成長させてくれるという点で感謝できるのではないでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿